はじめに:

本規範および 各自の責任の理解

リミニストリートでは、倫理的に責任ある行動をとることが正しいと 理解しているだけでなく、当社の事業にとっても正しいことだと理解 しています。このコミットメントをより確実に果たすために、リミニ ストリートはグローバル倫理・コンプライアンスプログラムを実施し ました。このプログラムは、当社の企業行動に適用する倫理的および 法的基準を伝える目的で作られています。本規範の以下セクション「 はじめに―本規範および各自の責任の理解」では、本規範の概要を紹 介し、正しくビジネスを行う上での各自の役割を簡単にまとめている ほか、各種の事案について懸念を提起し、指導を求める方法を説明し ています。

なぜ規範があるのか?

『リミニストリート企業倫理・行動規範 』(「本規 範」)は、正しいやり方、すなわちThe Rimini Street Wayでビ ネスを行うためのロードマップです。簡単 に言えば、倫理的に振る舞い、当社のコアバリュー、 本規範、当社のポリシー、法律に従って行動していれ ば、正しくビジネスを行っていると言えます。

私達一人一人は、本規範の原則を守り、職場、市場、 業務、国際社会でThe Rimini Street Wayに従うことを期 待されています。

規範を守る必要があるのは誰か?

本規範は、Rimini Street, Inc.、その子会社、または管理関 連会社(総称して「リミニストリート」または「当社」) で仕事を行う者またはリミニストリートに代わって仕事を行 う者すべてに適用します。対象となるのは以下の人達です。

  •  リミニストリートの世界各地の役員および従業員す べて(当社子会社の役員と従業員を含む)。
  • リミニストリート株式会社のメンバー役員としての 職務を遂行する、取締役会およびリミニストリート 社のグループ会社の取締役。
  • リミニストリートが議決権の50%超を有する事業体ま たは管理権限をリミニストリートが有する事業体、お よび当該事業体のすべての従業員、役員、取締役。

またリミニストリートは、当社とともに仕事を行うまた は当社に代わって仕事を行うすべてのサプライヤー、コン サルタント、コントラクター、その他サービス提供業者 にも倫理的に振る舞い、当社の『サプライヤーのための
企業倫理・行動規範』に定められた基準に従って行動す ることを期待しています。

リミニストリートの倫理・コンプライアンス部(以下 「倫理・コンプライアンス」)は、リミニストリート株 式会社の監督のもと、本規範を推進、監視および実施す る責任を負っています。取締役会。本規範に従い、リミ ニストリートのコンプライアンス文化を維持する最終責 任は、各従業員にあります。

覚えておくべきこと …

本規範は、当社のグローバル倫理・コンプライ アンスプログラムの基礎となるものです。当社 の倫理およびコンプライアンスに関する企業風 土を支えるために従う必要がある基本原則を定 めています。必要な行動に関して期待事項を定 め、倫理的ジレンマの解決における指針となる ほか、疑問や懸念に対処する際に役立つ連絡先 情報などのリソースも紹介しています。

期待されていることは何か?

従業員の責任。
リミニストリートの各従業員には 以下の責任があります。

  • 当社のコアバリューを読み、理解して、日々の仕 事に取り入れる。
  • 常に法律に従う。当社の法的および倫理的基準と 当社の事業目標との間に矛盾がある場合、当社の 法的・倫理的基準を必ず優先する。
  • 本規範と自身の仕事に適用するその他のポリシー を読み、理解する。すべてのポリシーを記憶する ことは誰も期待していませんが、各ポリシーで取 り扱われている問題について基本的に理解してお くと役立ちます。
  • 本規範またはその他ポリシーの適用について疑問 がある場合は、マネージャー、倫理・コンプライ アンス、または本規範に記載されたリミニストリ ートのその他リソースに支援を求める。
  • 倫理的行為に関するいかなる問題も隠したり、無 視したりしない。適時に当該事案に対処し、必要 に応じて指導を求める。
  • 法律、本規範、リミニストリートのその他のポリ シーへの違反など、不正行為やその疑いについて 懸念があれば、すぐに提起する。懸念を提起する 各方法については、本規範の後半に詳しく説明さ れています。
  • リミニストリートの調査員に協力し、すべての情 報を正直に報告する。

経営管理者に追加される責任。
すべてのマネージ ャーには、本規範への遵守が促される環境を構築 する責任があります。最高レベルの誠実性を維持 できるように、以下を実施するべきです。

  •  定期的に直接の部下に面談し、当社の使命、コア バリュー、本規範、および自身の仕事に適用され るその他ポリシーを彼らが確実に理解するよう努 める。
  • 模範を示して指導し、部下が行うことすべてにお いて誠実に行動するよう促す。
  • 自身の部の従業員に本規範について質問するよう
    促し、オープンなコミュニケーションを確保する。
  • 倫理問題について知らされた場合や倫理に関する 質問や懸念への対処で支援が必要な場合は、倫 理・コンプライアンスに問い合わせる。
  • 倫理問題の提起、調査の支援、法律または規制へ の違反の疑いに関する手続きへの関与に関して、 誰に対しても報復しない。
  • 倫理に関する懸念が提起されたら、当該事案への いかなる調査も妨害しない。
  • 企業行動の違反について自己報告を促す。従業員 が倫理関係の違反に関わったことについて自発的 に報告した場合、しかるべき懲戒処分を決定する 際に、自ら報告したという事実が考慮される可能 性があります。

Q&A

会社の方針はどこで確認できますか?

本規範の最後のページに、当社のコンプライアンスに関する多くのグローバルポリシーへのリンクが記載さ れています。リミニストリートでは、その他の社内ポリシーも採用されています。国別のポリシーや職域に 関連したポリシーなどがあり、さまざまなトピ クが扱われています。これらのポリシーは業務部門や市場 によって異なる場合があるため、本規範に関連づけていません。リミニストリートのすべてのポリシーは、 当社のイントラネットサイトで参照できます。適用ポリシーのコピーが必要な場合は、マネージャーや人事 部に依頼することも可能です。

指導を求めたい場合や懸念を報告したい場合はどのようにしたらよいか?

本規範は、日常業務で遭遇するすべての状況には対応していません。本規範で答えを見つけることができない場合 や本規範の解釈で疑問がある場合は、支援を求めてください。また、本規範、当社ポリシー、法律に違反している 可能性があることに気付いた場合は、当該事案が対処されるように率直に声を上げ、報告する必要があります。

Q&A

問題があるかどうかは、どのように判断できるでしょうか?

本規範は頻繁に遭遇する法的・倫理的問題を扱っています。しかし、発生するすべての状況に対応すること はできません。一連の行動について疑わしい場合は、以下を自問してみましょう。

  • この一連の行動は違法か?
  • 本規範またはその他ポリシーに反するだろうか?
  • 非倫理的または不誠実と見なされる可能性があ るか?
  • リミニストリートの評判を傷つける、または当社 をリスクにさらす可能性があるか?
  • この行動は、従業員、クライアント、投資家ま たはその他第三者に損害をもたらすか?
  • 自身またはリミニストリートに悪い影響を与え るか?他者が知ったら、自分は恥ずかしい、ま たはきまり悪い思いをするか?

上記に挙げた問いのいずれかの答えが「はい」の場合、その行為は行わないでください。依然として不確かな 場合は、倫理・コンプライアンスまたは利用可能なその他多くのリソースに指針・指導を求めてください。

指針や指導を求める手段や懸念を報告できる手段はい くつかあります。

  •  直属のマネージャーまたは次のレベルのマネージ ャー。当社および仕事に特化した多くのポリシーや プロセス、職務上の責任、同僚の問題、規律に関す る紛争、昇進の機会、職場環境に関する問題につい て相談したい場合、あなたのマネージャーが素晴ら しいリソースとなります。多くの場合において、質 問の答えを得たり、問題や懸念に対処したりする上 で直属のマネージャーが最適な人物です。直属のマ ネージャーで質問や懸念を解決できない場合は、あ なたの地域の他の経営管理者に話をしてください。
  • 現地の人事担当マネージャーまたはビジネスパー トナー。人事担当者は、人事関連の問題や懸念につ いて支援したり、質問に答えるのに最適な人を見つ けたりする手助けをしてくれます。
  • Ethics & Compliance Department倫理・コンプラ イアンスチームのメンバーは、あなたが質問や懸念 を抱いている場合や、法律、本規範、リミニストリ ートのその他ポリシーの違反を疑っている場合、ま たは支援を求める先が分からない場合に連絡できる リソースです。

倫理・コンプライアンスなど、あなたが利用できるリ ソースの連絡先情報については、本規範の最後のペー ジを参照してください。

上記のリソースのほか、リミニストリートコンプライ アンスヘルプラインに連絡して、質問や懸念の提起、コンプライアンス違反の疑いの報告を行うこともでき ます。

コンプライアンスヘルプラインは、リミニストリート の全従業員、クライアント、サプライヤー、コントラ クター、その他の仕事関係者が24時間利用できる通話 料無料の倫理ホットラインです。

コンプライアンスヘルプラインは、世界中のどこから でも利用できます。

 

  • 電話をかける国に応じた特別なフリーダイヤル の電話番号を使用して電話をかける方法。米国 では、844-754-3342に電話してください。 国際電話番号のリストについては、www.riministreet.comのコンプライアンスヘ ルプラインセクションを参照してください。
  • Webで閲覧可能 https://riministreet.i-sight.com/portal

あなたが行った報告の調査に関してリミニストリートを支援 するために、報告している事案について十分にコミュニケー ションを図り、手持ちの情報をすべて提供するようお願いし ます。提供された情報は、十分かつ公正な調査を実施するた めに必要な場合を除き、極秘に扱われます。現地法で規制さ れている場合を除き、希望する場合は匿名にすることができ ます。あなたの身元、電話番号、IPアドレスは、あなたが自 主的に提供しない限り、リミニストリートに提出される報告 書に記録されることも記載されることもありません。

注記:特定国や欧州連合の現地のプライバシー関連法 律によって、コンプライアンスヘルプラインでは、会 計、財務、監査、贈収賄に関する事案など、特定の種 類の通話しか許可していない場合があります。そのよ うな国において他の問題を報告するには、人事担当マ ネージャーに連絡してください。

報復行為が懸念される場合は?

リミニストリートでは、報復を行うことは固く禁じられて います。懸念を伝えに来る従業員は、相互を尊重する健全 で生産的な職場を維持し、利害関係者を保護する上で重要 な役割を果たします。このような従業員によって、当社は 問題がより深刻な結果に 展する前に早期に対処すること ができます。誰もが報復を恐れずに倫理問題の懸念を提起 できるような職場環境を私達一人一人が構築することが大 切です。

リミニストリートは、本規範に記載されている報告手段を 使用するか政府当局へ通知することで誠意を持って問題を 報告する個人の権利を保護することに尽力しています。当 社は、誠意を持って以下を行う者を報復しません。また、 そのような報復が行われることも許しません。

  •  本規範、当社ポリシー、法律への違反であると思ってい ることを報告する。
  • 特定の商行為、決断または行動について、コンプライ アンスに関する質問を提起する、または助言を求める。
  • 潜在的な違反の調査に協力する。

誠意を持って問題を報告する従業員に報復を行うことは、その行為自体が本規範に違反するものです。報復が行われ たこと、あるいは行われていることを知った場合、または そう疑っている場合は、報告してください。

本規範に違反したらどうなるか?

本規範に違反した場合、当社はしかるべき懲戒処分を行い ます。雇用条件としてリミニストリートの代わりに業務を行 っている間は、本規範に従い、当社ポリシーおよび法律に遵 守することが期待されています。本規範、当社ポリシー、 法律に違反すると、以下を招く可能性があります。

  • 本規範への違反の性質と重大さに応じて、最高で解 雇を含む懲戒処分。
  • 法律違反の場合、政府機関や裁判所によって民事罰 や刑事罰が課せられる可能性があります。
  • ボーナスやその他のインセンティブベースの報酬の 返還

キーワード

リミニストリートは、「誠意」を持って懸念を提起す る従業員に報復を行うことを禁止しています。 誠実な報告とは、後で間違いがあったことが証明され た場合でも、正直で正確な情報を提供しようと真剣に 試みたことをいう。一方で、故意に虚偽の申し立てや 告発を行ったり、調査者に嘘をついたり、調査に協力 することを妨害または拒否したりすることは本規範に 違反します。

Q&As

倫理問題についてコンプライアンスヘ ルプラインに連絡したら、マネージャ ーとトラブルになりますか?

いいえ。誠意を持って懸念やポリシー違反の可能性 について報告したことで従業員が他の従業員を報復 することは本規範に違反します。利用可能な多くの リソースの1つを使用して倫理やコンプライアンスに 関する問題について懸念を提起したり、質問したり するようお願いします。

報復からの保護は、コンプライアン スヘルプラインを通じて懸念を報告 した場合のみ適用されますか?

報復行為は、経営管理者、人事部、コンプライアン スヘルプラインなど、懸念の報告手段に関係なく許 されません。報復されたと思う場合は、その懸念を 倫理・コンプライアンスに報告してください。

コンプライアンスヘルプラインに連 絡したらどうなりますか?

コンプライアンスヘルプラインへの電話は、ホット ライン通話への対応に熟達する独立した第三者が対 応します。コールセンターの担当者が質問を行って リミニストリートの倫理・コンプライアンス部に報 告し、極秘裏にレビューを実施します。倫理・コン プライアンスに任命された適切な専門家が懸念事項 を調査し、必要であれば是正措置が取られます。

覚えておくべきこと…

本規範、当社のポリシー、適用されるすべての法律、 規制、裁判所命令に従うことは私達の責任です。遵守 しない場合は重大な結果を招く可能性があり、現地法 に応じて、しかるべき ボーナスやその他のインセンテ ィブベースの報酬の返還、および、または 懲戒処分を 受ける場合があります(最高で解雇など)。 自身の仕 事に適用する規則、規制、現地ポリシー、法律につい て疑問や懸念がある場合は、行動を起こす前に提起し てください。